放射線科

放射線科

特色

放射線科では多くの診療科や近隣医療機関と連携する役割を認識し、患者さん中心の医療を提供 すると共に、最新の医療に沿った放射線技術を実施し、地域医療に貢献できるよう日々研鑽しています。2020年11月の病院建て替えに伴い、検査時間の短縮や被曝線量の低減が可能な最新式の放射線機器を導入し、患者さんに安心・安全な放射線検査、高度医療に対応しています。

主な検査項目としては、CT、MRI、血管造影検査、消化管造影検査等による画像診断、腹部血管造影・インターベンショナル・ラジオロジー(IVR)として動脈塞栓術、経皮的胆管ドレナージ等に対応しています。腹部血管造影・インターベンショナル・ラジオロジー(IVR)は、内科受診の上で入院での検査・治療となります。

また、救急での一般撮影・CT・MRI・IVRにも対応している他、当院健診センターにて、胸部レントゲン・マンモグラフィ・胃透視検査などに対応するなど、救急・予防医学にも積極的に取り組んでいます。当院には放射線診断専門医が所属しており、放射線科専門医修練機関の認定も受けています。

尚、当院では放射線治療を行っていませんが、放射線治療及び緩和的放射線治療は適切な連携医療機関に紹介しています。

一般撮影

放射線科の中で一番多くの患者さんが利用されるのが一般撮影部門です。
一般撮影はさまざまな部位の撮影が可能であり、レントゲンと聞いて皆さんが最初にイメージする検査だと思います。
当院では2020年11月より最新型のFPD(フラットパネルディテクター)システムを導入し、従来よりも検査時間の短縮や被曝線量の  低減が可能となりました。

X線TV装置

X線TV検査とは、X線を用いて体の中を透視しながら目的部位の撮影を行う検査です。
 当院では2020年11月より、大視野・高精細FPD(フラットパネルディテクター)を搭載したX線TV装置を2台導入致しました。
 この装置は最新技術による画質の向上と透視ノイズを抑え、観察のしやすい画像と被爆低減が可能な各種機能を搭載しており、高画質・低線量にて検査が可能です。

血管撮影装置
血管撮影とは、太ももの付け根や腕の血管からカテーテルという細い管を挿入し、造影剤を目的の血管に流しながらX線撮影をする検査です。  この検査では、血管の状態や腫瘍を栄養している血管はどれかなど、血管が関係している疾患を調べる事ができます。  当院では高精細な画像で被曝低減がはかれ、2方向同時撮影が可能なバイプレーン血管撮影装置にて、循環器領域(心臓を栄養している冠動脈や四肢の抹消動脈)の検査や治療、および腹部領域に対する治療などを行っています。
乳房撮影装置
乳房X線撮影はマンモグラフィとも呼ばれ、当院では必ず女性技師が担当しています。 マンモグラフィは触診などでは分かりにくい早期の乳がんや、微小石灰化病変・乳管拡張病変などの発見に最適な検査です。 当院では2020年11月より、高画質で低線量をハイレベルで両立し、かつ乳房圧迫時の痛みを少しでも軽減できる特徴を持つ、最新型の乳房撮影装置を導入致しました。 また、この装置は新しい技術であるトモシンセシスが可能です。 トモシンセシスとは、従来のマンモグラフィ撮影に加え、X線管球を移動させながら連続的に撮影し、収集した画像データを3次元的に再構成後、見たい構造に焦点を合わせた画像の提供が可能な技術です。従来を2Dマンモグラフィとすれば、トモシンセシスは3Dマンモグラフィということになります。 従来の撮影(2D撮影)では、乳腺内に隠れて見えなかった病変も、高画質なトモシンセシス(3D撮影)により見つけ出しやすくなります。
CT装置

CTとはComputed Tomography(コンピューター断層撮影)の略であり、X線を利用しコンピューター処理によって体の任意方向の断面や、3D・4Dの画像を得る事が出来る検査です。
当院では、2台のCT装置が稼働しています。

① 2管球CT(2017年9月に導入)

・X線管球とX線検出器が2対搭載されたこのCT装置は、2つのX線管球から同時にX線を照射しながら撮影する事で、超高速撮影が可能となりました。
この方法であれば全身をわずか1.5秒程度で撮影を行う事が可能なため、痛みの強い患者さんや、息止めが困難な患者さんでも動きの影響がない検査が可能です。

・最新の逐次近似法と低電圧撮影を併用する事で、従来のCT検査と比較して少ない被曝線量にて検査が可能です。

・新しい撮影法であるDual Energy(デュアルエナジー)撮影にも対応しています。
この撮影は異なる2種類のX線のエネルギーの違いを利用し、物質弁別などが可能な撮影法です。主に尿管結石や骨髄浮腫、肺塞栓などの診断に有用です。

② 64列128スライスCT(2020年11月に導入)

 多彩な撮影機能で高精細な画像が提供できるCT装置です。
 特に被曝低減機能が充実しており、また金属アーチファクトを軽減する最新の画像再構成法を搭載しているので、従来のCT検査より診断能が向上しています。

X線骨密度測定装置

骨密度測定検査とは骨を構成しているカルシウムなどのミネラル類の量(骨量)を測定し、骨の強度を調べる検査です。
 当院では2種類のエネルギーの微量なX線を使い、透過率の差を利用して骨密度を測定するDEXA法で検査できる装置を導入しています。

MRI装置

MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像法)の略であり、レントゲンやCTなどと違い、X線を使用せずに、強力な磁石と電波を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。
 当院では2020年11月より、さまざまな最新鋭の技術が搭載された1.5テスラMRI装置を導入しました。
 この装置は、患者様により快適で安心して検査を受けて頂けるようガントリー開口部の大きさが70cmと  従来よりも10cmも広くなっている事や、検査中の騒音に対しても新しい静音技術により、従来より静かな環境にて検査を受けて頂く事が可能となりました。

スタッフ紹介

柳生行伸
栁生 行伸(やぎゅう ゆきのぶ)

放射線科は一般の方々からはどのような業務をしているのか判りにくいかと思います。

当院での主な業務はCT、MRI等の画像診断です。画像診断装置の進歩はめざましいものがあります。当院では最新の画像診断機器を用いて患者さんの治療に必要な画像を撮像し、詳細かつ適切な画像診断レポートを作成することで、よりより良質な医療を提供できるよう日々研鑽を積んでいます。

専門領域
放射線科/画像診断学・IVR
専門医・認定医
日本医学放射線科学会放射線診断専門医
所属学会・資格等
日本医学放射線学会
日本IVR学会
日本腹部救急学会
日本腹部放射線学会
松本 伸介(まつもと しんすけ)
専門領域
上部消化管造影検査
所属学会・資格等
日本消化器がん検診学会
胃がん検診専門技師
医療安全管理者養成研修修了
竹綱 眞史(たけつな まさひと)   
人員構成

医師     : 1名
診療放射線技師:  14名

主な専門職の配置

・X線CT認定技師
・肺がんCT検診認定技師
・大腸CT検査技師
・救急撮影認定技師
・衛生工学衛生管理者
・胃がん検診専門技師
・胃がんX線検診読影部門B資格
・検診マンモグラフィ撮影認定技師
・第1種放射線取扱主任者

外来担当医表

時間帯
午前栁生
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栁生
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栁生
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栁生
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栁生
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栁生
(読影)
午後